-
はじめに
- 株式会社C・I・Tの永井と申します。バードウォッチングが趣味で地方へ鳥を見に行っていますが、観光地であるはずの長野県の乗鞍高原に行った時に、ペンションや民宿は沢山あるにもかかわらず、過疎化が進み買い物する場所がなく食料を調達するには車で約1時間かかる所までいかなければいけないとか、他の場所でもどんどん過疎化が進みりんごの一大産地だった長野県・お茶の産地の静岡県でも畑の放棄が進んでおり、何とかしなければと思っていた時にウクライナ問題で日本の食料自給率が低くそれも相まって物価の高騰が進んでおります。それを見るにつけ本当に今、日本をなんとかしなければいけないと思い、今回各地方に声をかけたところどの地方もとにかく長い目でみた対流人口を増やしたいと思っていることがわかりました。その地と手を組んで日本の中で人の動きを作っていきたいと思っております。
-
実現したいこと
- 農業/漁業の衰退の改善や、高齢者が多く住む地方を活性化する事で日本を元気にするには、地方へ目を向ける事。地方の良さを国内外にアピールし実際にその地域の方々と肌でふれあい、語らいそしてその地域の農業・漁業・林業・酪農等を体験しその地域の物を食する事。
人の交流により地域に新しい風を入る事で地域活性、そしてその地域を体験した人々によりその地域の良さを広めていただき、双方に潤いが生まれかつ地域の農業・漁業・林業・酪農産業が衰退するどころか発展するようにしていき、しいては食料自給率を上げるような企画をしていきたいと覆っております。
また、移住する方も最初は夢を持って移住しても、近隣の方との関係性や居心地が当初の思いと違うため、また戻ってしまう方も増えています。政府は移住に1家族100万円を出してもそれ以上の心の通った政策をしないまま地方創生を掲げています。そこで、その地を知っていただき移住後後悔をしないためにも、1年間で何度かその地を体験して移住を決める手立てにこの構想を利用していただき、失敗のない移住をしていただきたいと思っております。 -
現状
- 今や東京は東南アジアの国々のハブになろうとどんどんビル開発が進んでいます。それに引きかえ地方の過疎化と高齢化の速度は都市に反比例するかのように進んでおり、有名な観光地でさえも、民宿・ペンションの近くにマーケットが無いため、何キロも離れた場所に買い物にいかなければいけない、観光地で有名な所でさえその状況です。
人口減少が叫ばれて久しいですが、その対策もないまま2030年には65歳以上の人の割合が31%を超えるとの総務省の発表。カロリーベースの自給率は日本は約38%。カナダは233%・アメリカ121%・フランス131%・ドイツは84%となっています。農業や漁業に従事する人も年々減少しており、農業就業人口は2010年は260万人だったのに対して2019年は約168万人と衰退、しかもその年齢は65歳以上の人の割合が70%を超えています。
高齢者が多く住む地方は増々高齢化し農業や漁業を行う人が減少し、そして食料自給率も自ずと下がっていきます。どこに行っても銀座通りはあっても、今やシャッター通りと化しているのが日本の現状です。銀座通りのシャーター通りどころか、地方のデパートの閉店が相次いている事も記憶に新しいところです。
このまま手をこまねいていたら、それこそ地方沈没です。そして食料のみならず色々と海外に依存してきたため、今回のウクライナ問題でわかったように、海外の国が不安定になると急に物価が上がります。このままほっておくと地方沈没どころか、日本沈没です。(統計数字は農水省のデーターを引用)移住までしなくても、好きな地方を見つけその地域の人とかかわり、異なる体験をし新たな知識を入れながら自ずからその地域のためになっていく。
地域では関係人口が増える事により人手も増え農業・漁業のみならず、色々な産業が盛り上がっていく。その地の人々も新たな人が混じる事で元気になっていく。地方を日本を沈没させないためにも、今の地方の現状を知り・見直さなければいけないと思います。 -
参加する地方
-
静岡県 掛川市 <日本茶の作り手半減・自然農法の日本茶を守ろう>
- お茶どころ静岡県でも屈指のお茶の生産地掛川市の北東部に位置するこの地域は、明治以降に開墾された広大な大茶園は当時より受け継がれてきており手間のかかる自然農法の<茶草場農法>により 世界農業遺産にもなっているにもかかわらず、お茶の作りてがおらずまた自然農法が手間がかかることから、お茶農家さんは半分に減ってしまった。そこで自然農法の<茶草場農法>で栽培するお茶を存続させるために、お茶農家さんの手伝いをし、1年で4回取れるお茶の味の違いやお茶の葉を利用した料理を体験する事でより日本茶に関心と思い入れを持っていただき、日本茶の農家さんを守っていっていただきたいと思います。なぜ静岡のそれもこの<茶草場農法>のお茶は美味しいのか、現地で本当に美味しいお茶を飲んでください。お茶に対する認識が変わること請け合いです。
-
北海道 オホーツク <日本の食料自給を考える>
- 北海道は大変広いですが、今回は北海道の東の部分にあたるオホーツク地方そこの中でも主に網走で産業を体験していただきたいと思います。なぜ網走か?網走と言えば何を思いつかれるでしょうか。やはり網走刑務所と思われる方が多いと思います。そこで、ここには沢山の産業がある事を知っていただきたく今回は体験も含めて、様々な事を学び・地元の方のお話しを聞いていただき、一緒に問題を考え理解していただけるように、4回のツアーを作成致しました。1回目は、オホーツク地方は北方民族文化であった事・麦の事・酪農農家を見学して今酪農農家さんが減り、酪農が危機にさらされている事を酪農家さんから直接話しを聞き、今後どのようにしたら日本の酪農を救えるかを一緒に考えましょう。2回目は、漁業について、特に今鮭の漁獲量が激減している鮭について、鮭の食文化・鮭の郷土料理体験・鮭が遡上する網走川でのカヤック・鮭の魚道つくりと直接サケ・マス増殖協会で講話を聴きます。3回目は、流氷について、カヤックで流氷のオホーツク海を体験し、ウニむき・蟹屋さんの仕事体験をし漁業者から今の問題点を聞き一緒に漁業の今後について考えましょう。4回目は、農業について、北海道の開拓の歴史について学び、甜菜植え・砂糖工場の見学・農業者と交流し今後の農業のあり方について一緒に考えていきましょう。
-
新潟県 上越市
- 新潟県上越市は、新潟県の南西部に位置する都市で、東の新潟市までは約130km・西の富山までも約130kmそして南の長野までは約65kmの位置し、日本海に面している都市です。町は日本三大夜桜のひとつと言われる高田城址公園の桜や、高田城の城下町の総延長16kmの雁木通りの町並みが有名です。市内の大部分の地域は特別豪雪地帯に指定されています。今回は、そんな特別豪雪地帯の暮らしについて1年に4回行っていただき、過疎化に歯止めがかからない地方を救うべくこの地を学び・体験し地域の方との語らいから今の問題点と今後について意見を交わし、知恵を出していただきこの地方を救うべく尽力をつくしていただきたいと思います。
-
山口県 萩市 <日本酒を守ろう>
- 日本酒の好きな方には、山口県といえば日本酒。日本酒ができるまでの行程はあまり知られておりませんが、酒かすを袋からはずす等今回はその一旦を担っていただくとともに、山田錦を使ったこの蔵の酒を守るため、日本酒の元となる田植え・草取りなど酒ができるまでの一連の作業を一年を通じて体験していただく事で酒ができるまでを体験・知って頂き ”守りたい隊” の一員になっていただきこの日本酒を守っていっていただきたい。リターンはできあがった日本酒や本物の新鮮な取り立て酒かすをご提供します。
-
山口県 萩市 <夏ミカンの発祥地--萩の夏ミカンを守ろう>
- ”全国かおり風景100選”に選ばれている夏みかん。その夏みかんの発祥地がここ山口県萩だという事を知っておられますでしょうか。萩に行かれると、あっと驚くほど夏みかんの木が多いです。それは、幕末から明治にかけて禄をなくした失業武士達が今後を悩んでいた時に、小幡高政が夏みかんの栽培を勧め全国で初めて集団栽培に成功しました。昔は今ほど果物の種類が少なく、ビタミン不足からなる脚気にかかる人も多くまた寒い地方では夏みかんができないため、通常サイズの夏みかん4~5個くらいで米1升の価値があったそうです。明治30年代には、萩町の総予算の8倍以上にあたる金額を夏みかん産業だけで稼いでいました。夏みかんの木が3本あれば、子供を上級学校に通わせることができた、というほど高価な物でした。その夏みかんも今では作り手が激減し町の中の公園の庭には、数え切れないほどの夏みかんが転がっています。これ以上夏みかん農家/産業が廃れないように、この萩の街の素晴らしい夏みかんの風景を守るためにもお力をお貸しください。
-
長野県 須坂市 <かつての絹織物の町・果物・温泉の町を救おう>
- ここ須坂市は、生糸の町でその名をはせそのころの蔵があり、蔵の町”で知られています。絹織物は野麦峠の女工哀史で有名な富岡製糸場があります。製糸場といえばどうしてもこの女工哀史が思いだされあまりよくないイメージを持たれ絵いる方が多いと思いますが、ここ須坂市の製糸場は労働条件がよく、時代を先駆け企業年金まで考えておりました。都会から絹織物を求めここ須坂に大勢の商人がきていたため、須坂の商人は売ってあげる、という殿様商売。そのためか、町として皆様に見ていただける・体験していただける事が沢山あるにもかかわらず、今でもなかなか一致協力して須坂を盛り上げていく、という気風にならないのかもしれません。リンゴのアップルロード・葡萄のサンシャインマスカットの産地でもあり、桜の名所100選の臥竜公園・日本の滝100選の米子大瀑布・数ある温泉・昔ながらの味噌作りの味噌屋等がありながら、今は長野から須坂を素通り小布施に行き観光、その後お猿さんの温泉で有名な渋・湯田中温泉へという流れになり、ここ須坂の銀座通りは寂しくまた畑の放棄地が目立っています。なんとか、ここ須坂のいいところをもっと皆様に知っていただきたいと若者が動いています。昔は堀直虎公の城下町でもあった歴史ある須坂市を訪れて、歴史・果物・農業と山のある素晴らしい景色を堪能してください。
-
リターンについて
- その地に行っていただき、その地方を体で体験・その地の食を食し・地域の方と懇親を深めていただく事により、単なる一過性の観光ではなくより深く本当のその地の良さと大変な事を知っていただくとともに、第二第三の故郷にしていただきたいと思います。きっと今までご存じなかった美味しい物・人情・歴史・日本の現状にも会える事でしょう。
・静岡県 掛川市の <自然農法のお茶>ツアー
・北海道 オホーツク <北海道の産業を体験して日本の食料自給を考えよう>
・山口県 萩市 <夏ミカン>ツアー
・山口県 萩市 <日本酒>ツアー
・長野県 須坂市
・新潟県 上越市
上記の他にも予定しております -
資金の使いみち
- プロジェクトで集まったご支援金は下記のように大切に使用させて頂きます。
* 農家さん応援費用
* 体験費用
* 品物提供費用(リターンがあるツアーと無いツアーがあります)
* 現地集合場所~現地解散場所までの交通費
* 宿泊費用
* 食事(詳細は各ツアー日程で確認してください) -
最後に皆様へのメッセージ
- ご参加してくださいました方々が食・地方に対する考え方・驚きをSNSで拡散してくださる事により、実は美味しいその地の食べ物が売れるようになったり<例えば、北海道では太いアスパラガスは都市では売れない、との事ですが、これが大変美味しいのです>、好きになった場所に何度か訪れてくださる事により地方の滞留人口が増え、地方での消費が増え、他から人が来ることで住民にも活気が出てくる。その地の物が売れると農業・林業・酪農・漁業の方々も張りが出て頑張ってくださる。
人が動く事により、地方が元気になり、食糧自給率も上げていけるようになる。それを考えて息長く・多くの地域を皆様にご紹介していこうと思っております。是非日本の地方を元気にするために、このプロジェクトへのご参加をお待ちしております。