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はじめまして
- みなさんこんにちは。山梨県身延町でクレアシオンファームという農園をしております、小川貴志です。身延に移住して3年目になります。
クレアシオンはフランス語で「創造」を意味します。
農園を通じて関わってくれた方が、農業を通して自分が人生の創造主として気づきを得られるように、天地の豊かさを味わえますようにと願いを込めて名付けました。
食べてくれる方の笑顔を想像しながら、農薬化学肥料を使わずに作物を育てています。現在約5反(5000㎡)の農園を一人で運営しております。 -
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地域に根ざした循環型農業を実現したい
- 私自身農業を通して自然と関わることで、自分の人生や実現したい生き方とはなんだろうと見つめ直すきっかけとなりました。私の思いを届けることが誰かにとっての自身の生き方の見つめなおしのきっかけとなれば良いなと思い、クラウドファンディングに挑戦することにしました。
私がこの農園を運営する上で大切にしていることがあります。
食物、命の源である種を自分の手で守り育てることで、地域に根ざした循環型農業を実現するということです。 -
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固定種へのこだわり
- その想いから農園の作物の多くを「固定種」にこだわり育てています。
そもそも「固定種」って何でしょうか。
知っている方は多くはないと思います。
固定種とは、その作物から種を取り、翌年も同じ土地で育てることで、その土地の気候風土や病気に適合できるように作物自身で何代にも渡って形質を固定化させていった種です。
作物本来の特性が生かされた個性的な味わいです。
ただ、生育が不安定なため、大量生産には向きません。そのため希少で特別な野菜といえます。 -
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- 一方、スーパーなどで見かける作物の多くは、一代交配種(F1種)という種から作られたものです。一代交配種は異なるものをかけあわせて作った雑種の最初の世代です。
この第一世代に限り安定した収穫結果が得られることから現在は大きく普及しています。
両親より優れた形質が雑種の一代目に限り発現する雑種強勢という現象を利用したものなのですが、その種を使った二代目以降はこの現象によるメリットがなくなります。
そのため、一代交配種の作物は種を取り、翌年育てることはできませんので、毎年種苗会社から種を購入する必要があります。
一方で固定種の作物は種を取ることで、自分で毎年同じ作物を育てることができます。 -
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食卓と人生を豊かにする野菜を育てます
- 人は食べたものでできています。人よくすることと書いて食事と読みます。
農業を通じて手に取ってくれた方の食卓を支え、その方の人生を土台から豊にするのが私の仕事で、生きる喜びになります。
畑や田んぼは提供する作物を作るだけの場所ではないと考えています。農業を通して生き方や人生を考える時間を過ごせると思います。
漠然と自身の暮らし方や生き方に疑問や不安を抱えている方に、気づきと学びを得られそっと寄り添えるような場所にしていきたいです。 -
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- 農作業は手をかけただけやっただけ答えてくれます。
やらなければそれまでで、種をまかなければ芽が出ないのと一緒で行動しなければ何も変わりません。
ですが、うまくいかないこともありますが、それは自分が選択して行動した結果です。
起きたことに誰のせいでも環境のせいでもなく、自分のこととして受け入れ、次にどうしていきたいかまた見つめなおすきっかけや、学びの場のような顔の見える関係性を築いていきたいです。 -
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農業をすることで大きく変わった価値観
- 私は大学卒業後は厚生労働省で事務職に就いていました。
国や国民を支える大きな仕事ができると思い、日々の仕事に誠心誠意努めてきました。ところが仕事の成果、相手の顔、反応が分からず、何のために誰のために自分が目の前の仕事に取り組んでいるのか実感が感じられず、いつの間にか自分の時間、体力、精神力を消耗しながらただ現状維持のためだけに仕事をしているだけになりました。
本当にこのままでいいのか、自分の生き方、仕事に違和感を持ちながらこのまま後数十年働くのか悩んでいました。
本当は自分はどう在りたいのか、何者として存在したいのか行動しながら考え続けてきました。
その後長野県への単身赴任をきっかけに自然がある環境で過ごしたいと考えていたことと、自分の体を動かして手を使って物づくりができて、それが人や世の中の役に立てたり喜んでもらえることが、自分にとっても幸せになると考えるようになりました。 -
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- 知人の紹介で山梨県都留市で自然農とパーマカルチャーを学ぶ「風と土の自然学校」に1年間通い、その後さらに1年間区画を借りて一人で畑と田んぼで農作業を続けてきました。
自分でも価値を生み出して与えることができる、自分の中の新しい可能性を感じることができました。自分で物をつくり、育てる過程の楽しさ、出来上がった時のうれしさ、豊かさを周りの人と分かち合えた時の喜びを感じられて、生産者になって自然の中で自分で手作りする丁寧な暮らしを実現したいと考えるようになりました。
行動を続けているうちに、知人の紹介で身延町で曙大豆の生産者と知り合い、身延町の豊かな自然と曙大豆のストーリーや希少性に心惹かれて自分もこの町で生産者として価値あるものを生み出していきたいと思いました。
人生一度きり、ワクワクして夢中になれることがあるのにやらないまま後悔したくない。
悩んでいるだけでは悩み続ける未来しか続かないと思い決断することにしました。
今までの枠を超えて、自分が人生の主人公として周りに豊かさや歓びを与えられる人生にしていくことに決めました。 -
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身延の名産、あけぼの大豆について
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ふっくら大きくて風味が豊かなあけぼの大豆
- みなさん「あけぼの大豆」という大豆を聞いたことがありますか?
あけぼの大豆は、固定種を大切にするクレアシオンファームで育てている作物の一つで、代々身延の土地で育てられてきた貴重な大豆です。 -
- 「あけぼの大豆」は、明治時代に関西地方から導入されたことが起源とされ、曙地区で広がった在来種です。
豆粒を10粒並べると6寸(18cm)になることから、別名「十六寸(とうろくすん)」とも呼ばれていたほど大きく、また重さも一般の大豆と比べて2倍のボリュームがあります。
糖類の含有量が多く、特にショ糖(砂糖の主成分)は一般の大豆と比べて4割多く含み、豊かな食味を持つのが特徴です。
限られた気象条件や手作業での生産のため大量生産ができず、その希少性の高さから幻の大豆と呼ばれています。 -
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知る人ぞ知る、あけぼの大豆
- 一般的な枝豆の旬は、夏ごろです。
ですが、あけぼの大豆の枝豆の旬は秋です。6月中旬~7月上旬に種まき、8月中旬開花、10月枝豆収穫、11月下旬~12月中旬に大豆(枝豆が乾燥した状態)の収穫となります。
しかも枝豆の収穫時期は10月中旬からわずか2週間しか期間がありません。 -
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- 採れたての枝豆は、茹でたさやを指で押すと弾け飛んでいくほど大きくプリプリの実で、甘みがあって食べる手が止まらなくなります。
ゆっくりじっくり時間をかけてつくられたあけぼの大豆は、特有の強い甘みと深みのある味に育ちます。
乾燥大豆を水で一晩戻して茹でただけでも、まるで栗のようなホクホク感と甘味で、オリーブオイルと塩だけでサラダ感覚で食べられます。
コロッケや納豆にチャレンジしてもいかがでしょうか。
シンプルに煮物やサラダに入れたり、大豆は本当にどんな料理にも合います! -
リターンについて
- プロジェクトご支援のお礼として、クレアシオンファームで大切に育てている「あけぼの大豆の枝豆」、「あけぼの大豆」、伊勢神宮ゆかりのお米「イセヒカリ」「あけぼの大豆を使った手前味噌作り体験」「あけぼの大豆とイセヒカリ、クレアシオンファームからの野菜セット」をリターン品としてご用意しました。
どれも身延の豊かな土壌で育った自慢の作物です! -
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資金の使い道と今後の夢
- 今回のプロジェクトでいただいたご支援金は、現在一人で作業しているため、新たな農業機械の購入資金の一部にさせていただきます。
将来的に農業体験や農家ステイの受け入れも始めていきたいと思っているので、休憩スペースなど農園の設備投資としても大事に使わせていただきます。 -
- また、自分が住んでいる曙地区でビールの原料のホップ栽培を行いたいという夢もあります。
曙地区では、あけぼの大豆栽培が盛んになる以前は一時的にホップ栽培を行っていた歴史があります。当時は流通に乗らずにすぐに衰退してしまいましたが、標高的に可能性のある土地です。
周辺ではブルワリーやクラフトビール造りをすすめる動きもあり、衰退したホップ栽培を復活させて身延町産クラフトビールを作り、あけぼの大豆に負けない新しい名産品にするのが夢です。 -
応援メッセージ
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秘露農園 原田準一様
- 作る野菜がどれも立派でいつも美味しくいただいております。
何よりも農薬、化学肥料不使用で種も在来種や固定種を使い本当の意味での食と健康に拘っている貴重な農家さんだと思います。
彼の農業に対する想いはとても強く今後地域の農業を背負っていくキーパーソンになることは間違いありません。
これからも是非頑張っていただきこのような環境と身体に優しい農業を拡げていってほしいと切に願っております。 -
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調布駅前整体院 高津正和様
- 東京都調布市で整骨院を営んでいる高津正和です。
公務員時代の先輩(山梨県身延町出身)のご縁で、今回プロジェクトを開始した小川君が身延町で農業を志しました。
農業無経験から、公務員の安定を捨ててでも自分のやりたい事をする強い意志を貫き、農業をゼロから日々頑張ってます。
最初はどうなるのかと不安でしたが、年々野菜の数も質も向上してきてます。
これから小川君が無農薬で、安心して美味しく食べれる野菜と大豆を沢山の人へお届けする目標実現のため、農機具等の整備が必要です。
ぜひ、お1人でも多くの方にこのプロジェクトにご賛同頂き、真剣に農業に向き合う小川君の背中を押してあげてほしいと思います。
ご協力暖かいご声援お願い致します。
きっとご期待以上の成長を見せてくれると思います。 -