-
プロジェクト達成のお礼
- この度は私共の産地オーストラリアグラニットベルト認知拡大に伴う取り組みにご支援下さいまして誠に有難うございます。私はこれまで16年という期間豪州クイーンズランド州のワイン産業に身を置いてお世話になってきました。
右も左も分からない私を一から育ててくれたこの州のワイン産業に何か自分に出来る事は無いかと考え続けてきました。この16年という歳月で私は多くの仲間、支援者、お客様、そして師と仰ぐ人間と巡り会う事が出来、自分自身のキャリアの1つの集大成として今回の企画に着手させていただきました。
無名な産地が数ヶ月や数年で認知される程ブランドは構築されるものでは無いと思っております。
強固なブランドを作るにあたってじっくりと1人1人のお客様に丁寧に味わっていただき、目や耳から入る情報よりも味覚で私達の産地の魅力を知って欲しい、今回はその機会をいただけた事を心から嬉しく思います。
オーストラリアという国の広さは日本の22倍もの広さがあり、緯度の違いや多様に異なる土壌や標高で全く異なったワインのキャラクターを生み出す事が出来る不思議な国です。このワインを手にとり、その色合い、香り、味わいを感じていただく際、この葡萄が育つ環境が痩せた花崗岩土壌で、標高が1,000mの強い紫外線を受け、1日の中で寒暖差が20℃もあり、ユーカリの樹に囲まれた山岳地帯である事を想像しながら味わっていただけたら嬉しく思います。
また欲を申せば、このワインを手に取っていただいた方々にはこの葡萄が生まれ育った背景を実際に見に来ていただきたいと心から願っております。どうぞこのご縁をきっかけに、渡航が可能になった際には皆様をグラニットベルトにお迎え出来る事を楽しみにしております。
この度のご協力に心から感謝申し上げます。 -
このプロジェクトのポイント
-
オーストラリアへ単身で渡り、全くの素人からワイン醸造家となった佐藤泰士さんが造るワイン
温暖なクイーンズランド州の「グラニットベルト」が豪州ワイン最後の銘醸地と言われる理由とは?
生産量が少なくオーストラリアでも知る人ぞ知るプレミアムワインをZenes限定で販売!
-
はじめに
-
- はじめまして。オーストラリア・クイーンズランド州にあるシロメィワイン(SIRROMET WINES)の佐藤泰士と申します。海外への輸出担当者としてこのワイナリーに15年間勤務しながら、現在はワインの醸造現場の仕事も行っています。
私たちはグラニットベルトという、オーストラリア大陸の北東部、クイーンズランド州の内陸にある高地冷涼地域でブドウづくりを行っています。亜熱帯気候の州のため「温暖なクイーンズランドで美味しいワイン作りなどできるのか?」と言われることもありましたが、実はこのグラニットベルトには良いブドウづくりに最適な条件が揃っており、凝縮度の高いブドウが採れるワインづくりには恵まれた土地なのです。 -
- 産地の特性上、大量にブドウを生産することはできず、必然的にワインの生産量も限られますが、「この素晴らしい産地を知って興味を持ってくださる方に、この土地で作ったワインをお届けして、飲んでいただきたい」という一心で今回クラウドファンディングに挑戦しました。
このプロジェクトをきっかけに、グラニットベルトのファンになってくださる方が1人でも多く増えることを心から願っています。 -
私とシロメィワインの出会い
-
- 私の父は公共事業や都市開発の設計という事業を経営しており、私自身その後継者と成るべく国家資格まで取得しました。しかしながら、もしかするとこの仕事は自分に向いていないのでは、という想いをずっと抱いていました。そこで、決められたレール以外の自分の道を探してみようと決意。日本国内という枠組みを取り外し自分自身がグローバルという広いフィールドで活躍出来る人材になりたいと思い単身オーストラリアに渡りました。
その後、オーストラリア国内でビジネスカレッジ終了課程を取得した頃に出会ったのがシロメィワインの創業者であるテリー・モリス会長です。 -
- モリス会長はワインの産地で有名な南オーストラリアの出身で、50年前にクイーンズランドに移住し土地開発事業で成功していたのですが、ある時にこのグラニットベルトの気候条件がワイン作りに適していると直感。地元南オーストラリアの友人たちには「あんな暖かいところで?」と笑われたそうですが、この土地のテロワールを信じて勝負したいとの熱い想いを抱き、2000年に自身のワイナリーを始めました。
当時オーストラリアは国を挙げてワインの輸出量を増やそうとしていた時期だったこともあり、モリス会長は自身のワインの世界展開を目指していました。その熱意に惹かれた私は「これから伸びる産業なんじゃないか」とワクワクし、ワインのことは全く知らなかったのですが、思い切って飛び込むことにしました。 -
シロメィワインを育む、グラニットベルトとは?
-
- クイーンズランド州はサンゴ礁で名高いグレートバリアリーフやサーファーに人気のゴールドコーストがあるため、常夏のビーチリゾートのイメージが強く、ワインの産地があると言われても信じがたいのではないでしょうか。
グラニットベルトはグレードディバイディング山脈を内陸に入った、クイーンズランド州の中でも海抜が600~1000mと高いところにあります。昼間の気温は30度近く、夜は12度近くと、朝晩の気温差が激しく「1日に四季がある」と言われます。標高が高く寒暖の差が激しいと、ブドウはゆっくり時間をかけて熟成されます。その間に良質な糖と酸が蓄えられ続けることで、上質なワインを生み出すのです。 -
- モリス会長が惚れ込むグラニットベルトのテロワールの素晴らしさは、後に日本のソムリエ協会の関係者方々をお招きした際に確信に変わりました。第三者の視点から土地や気候、ワインを実際に体験・評価していただいたところ、「40年前に日本では無名だった頃のナパ・ヴァレーと出会ったときを思い出す。グラニットベルトは高いポテンシャルがある」と太鼓判をいただきました。
-
-
そして、醸造の現場へ
-
- シロメィワインに入社してから7年間は、このワインを知ってもらい、空港免税店の棚に並べていただくために世界各国を東奔西走していたのですが、状況が変わったのは2011年です。
リーマンショックとその後に続く東日本大震災の影響で旅行やビジネス渡航が急減。それまで順調だったワイン販売もその影響を大きく受けました。それならばと日本のホテルやレストランにも出向いてお願いをしたのですが、グラニットベルトという産地もシロメィワインもまったく認知されていないため、飲んでもらうことも難しい状況でした。
一方で大きな気づきもありました。自分はワインを紹介しているが、ブドウもワインづくりも全く知らない。シロメィワインの素晴らしさを伝えるには、自分がもっと深くこのワインを知らなければならないのではないかーー。
私は醸造の現場と原料であるブドウの栽培を学び、ワインづくりに一から向き合うことを決心しました。 -
名醸造家の元でワインづくりの本質を学ぶ
-
- まったくの素人で飛び込んだ醸造の現場でしたが、ここでも出会いに恵まれました。名醸造家マイク・ヘイズです。
マイクは幼い頃からワイン畑に囲まれて育ち、14か国のワイン生産国で修行し、2017年の全豪ベストワインメーカーに選ばれた名醸造家。飽くなき探求心がゆえにProfessor(教授)という称号を持ち、名人と呼ばれる域に達した現在でも、3500冊のワイン雑誌に囲まれてワインづくりを学び続けています。彼のそばで、ワインづくりに向き合う姿勢やマインドセット、異なる条件での醸造アプローチの過程を肌で体験することができました。 -
- マイクのワイン作りの核は、全て畑にあります。
・植物本来が持つ生命力に重点を置き、自然の摂理に則ってブドウを育て、人間の手は最小限に抑える
・美味しいワインを作るために必要なことは、良質なブドウを育てること以外には無い
・醸造家の仕事は、ブドウを在るべき方向でワインというかたちにするだけ
このマイク独特の持論、シンプルな本質に衝撃を受けました。 -
-
グラニットベルトの土壌、そこで採れるブドウの特徴とは?
-
- グラニットベルトの土壌のもととなっているのは花崗岩(グラニット)。
ブドウ畑の周囲を見渡すと大きな岩がごつごつとむき出しになっていますが、これは地殻変動の際に地球の内側から出てきたものです。1枚岩だったものが2億年かけて風雨や紫外線の影響で小さくひび割れて砂利になったものがブドウ畑の土壌です。
一般的に植物は土壌が肥えたところに植えると良く育ちます。肥えた土壌で育つブドウは1本の木から7kgぐらい収穫できます。しかしグラニットベルトの土壌背景では良くても2kg、場所によってはは500g以下と、1本の木からごく僅かのブドウしか採れません。
通常1本の木から7kgに分散していく養分が、2kgから500gというごく少ないブドウの実に凝縮していくというのがグラニットベルト産のブドウの特徴です。 -
-
クラウドファンディングで実現したいこと
- グラニットベルトが世界に誇れる最高品質のブドウの品種を作り出して日本の消費者に届けたい、衝撃を与えたい。グラニットベルトといえばこの味!というワインを少量でいいので作ることが私の夢です。将来的には日本からいらっしゃるお客様を私がグラニットベルトにご案内し、お客様が気に入ったワインをご自宅にお届けする会員制のワイン販売サイトも立ち上げたいと思っています。
ただ、残念ながらコロナ禍でオーストラリアに来ていただくことが難しい状況がしばらくは続きそうです。そこで、まずはグラニットベルト産のワインを一人でも多くの方にお届けし、飲んでいただきたい。そしてこのワインの素晴らしさを知って、ファンになっていただきたい。
何よりも、それが今回のクラウドファンディングの目的です。 -
今回お届けするワインについて
-
SIRROMET SIGNATURE COLLECTION
-
-
- ブドウ自体のスタミナが強く長期熟成に向いたワインに仕上げるべく、それに似合った醸造アプローチを行っています。
<ご紹介するボトル>
Signature Collection Shiraz Viognier 2018
Signature Collection Sparkling Red 2015 -
SIRROMET VINEYARD SELECTION
-
- 比較的アロマティック系(パフュームの様なキャラクター)のブドウ品種が多いため、この活力みなぎるフレッシュさを早い段階で楽しんでもらえるための醸造工程で生み出されるシリーズです。
<ご紹介するボトル>
Vineyard Selection Pinot Grigio 2019 -
LE SAUVAGE
-
- Le Savage(Wild=野生)という意味で、野生酵母菌を使用して発酵した事から由来しています。野生酵母を使用して発酵させるため、葡萄の品質が極めて高いラインに到達したヴィンテージでしか作る事が出来ません。1ヴィンテージの生産量としては木樽3~4個分しか生産しておりません。
<ご紹介するボトル>
Le Sauvage Viognier 2017 -
PRIVATE COLLECTION
-
-
- 創業者一家であるモリス家で消費されるために作られたのが由来となっており、テリー・モリス会長が妻であるラリーン・モリスに向けて作られたものを極めて限られた数量のみを一般リリースした商品コレクションです。
<ご紹介するボトル>
Private Collection Late Harvest Pinot Gris 2018
Private Collection LM Assemblage 2014 -
プロの目からみた「グラニットベルト・ワイン」とは
-
- ◆辻 健一
金沢・ワインバー「シャトーシノン」オーナー / ワインスクール ル・サロン・ド・シノン講師 / 日本ソムリエ協会 理事
標高の高さとグラニットの影響を受けたワインは、エレガントな酸味がストラクチャーを形成し、紫外線の強さでブドウがよく熟します。さらに晴天の秋と昼夜の寒暖の差のおかげで、ハンギングタイムを長くすることができ、成熟したブドウでもしっかりと酸味が残っています。
かつて、私が以前当地で食べた団扇海老(バグス)のソテーとグラニットベルトの白ワインは最高のペアリングだったことを憶えています。そんなシーフードだけでなく、山の幸も多く楽しめるグラニットベルトは食材の宝庫でもあります。
自然素材にこだわり、味付けもシンプルで、淡白な味わいを愉しむ料理、そんな料理に合わせるワインはエレガントでピュア、そして、バランスがとれていることが何よりも大切。
オーストラリアでそのようなワインがある場所――それこそ、クイーンズランド州グラニットベルトなのです。 -
- ◆森下 知子
石川県金沢市ワインバー「シャトーシノン」ソムリエール / ベネンシアドール、ドイツワイン上級ケナー、チーズプロフェッショナル / サクラワインアワード審査員(2015年~)
グラニットベルトのワインには、オーストラリアならではの日照からくる力強さ、高地の寒暖差から生まれるエレガントさ、想像を絶する広大な国土の中でも稀有な「花崗岩帯」のミネラルが心地よく広がります。皆様の知っているオーストラリアワインとの違いを、ぜひお試しください。 -
目的・資金の使い道
- 皆さまからのご支援金については、以下の目的で大切に利用させていただきます。
■ワインお届けのための費用
・ワイン海上輸送経費
・スタッフ人件費
■今後のインターネット販売を行うための基盤づくり
・グラニットベルトに特化した輸入事業設立準備費用
・販売ウェブサイトの構築費用 -
最後に
-
- 最後までお読みいただきありがとうございます。
グラニットベルトはまだまだ無名ではありますが、ワイン作りに関して大きな可能性を秘めた土地です。今の自分にとってこの土地のワインは、手塩にかけて育てた我が子のようなものです。
このプロジェクトを通して、知られざるワイン銘醸地であるこの土地をまずは知っていただきたい、そしてワインを飲んでファンになっていただきたいと思っています。純粋にこのグラニットベルトという土地に興味を持って下さり、ここで採れたブドウで造られたワインを飲んでみたいと感じて下さった方に、応援をしていただくことができましたらこんなに嬉しいことはありません。
どうぞよろしくお願いいたします! -
※ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転。20歳未満の飲酒は法律で禁止されおり、販売はしません。
※妊娠中や授乳期の飲酒は胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
※お酒は楽しく適量で。飲んだあとはリサイクル。 -