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はじめに
- はじめまして。#reefsafejapan 代表/Little Hands Hawaii総代理店のRomiです。
2019年から海に優しい日焼け止めの販売や、オンラインセミナー、リトリートなどを通じて島々を渡りながら、海やサンゴについて伝え続けています。 -
- 今の事業を始めるきっかけとなったのは2016年。
仕事で疲れきって何もかも投げ出したくなったときに行った宮古島。そこで大きな癒しをくれたのが、目の前に広がる色とりどりのサンゴたちでした。
海をただ眺めていると、答えは出してくれないけれど、そっと背中を押してくれます。
大きな海に身をゆだねて、ふと周りに目を向けてみると、波にまかせて泳ぐ小さな魚たちや、ウツボやカサゴ、コバンザメなど少しドキッとするような生きものたちに出会えます。
大きくて美しい海と、そこに暮らす生きものの優しい存在が私の大きな癒しと支えになってくれました。 -
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- その後、海に入るときにつけている日焼け止めやサンオイル、メイク用品。それらに含まれる紫外線吸収剤や合成防腐剤といった成分が、サンゴたちを苦しめているという事実を知ることになりました。
サンゴが生息しているのは、海の面積に対してわずか0.1%の範囲。それに対して、日焼け止めが海に流れ出る量は、年間6,000~1万4,000トンともいわれています。
「このままではサンゴが絶滅してしまう・・・。」
そして、何よりも大好きな海の景色を自分も壊していた、という事実にとてもショックを受けました。環境問題が、初めて自分ごとになった瞬間でした。 -
- ※白化したサンゴ
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サンゴを絶滅危機から救いたい
- 2019年から本格的に海を守る活動を始めた私ですが、今回のプロジェクトで実現したいことは、「サンゴの白化現象を収めたドキュメンタリー映像を撮影し、後世に残せる資料を作成したい」ということです。
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- 現在、サンゴが絶滅の危機に瀕していることをご存じでしょうか。
白化現象とは、温暖化や環境変化のストレスによってサンゴのなかで光合成をする褐虫藻(かっちゅうそう)が抜け出たり色素を失ってしまい、骨格がむき出しになっている状態のことです。
白化したサンゴは、環境が改善されないかぎり、やがて死に至ります。
数年前からオーストラリアのグレート・バリア・リーフをはじめとして、世界各地のサンゴ礁で白化現象が起こっています。日本でも、2016年に石西礁湖(せきせいしょうこ)と西表島周辺では90%を超えるサンゴが白化し、宮古島離礁「八重干瀬(やびじ)」と石西礁湖では50%以上のサンゴが死亡しました。 -
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- こういった深刻な状況を受け、ついに2022年4月には、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が、世界遺産に登録されているすべてのサンゴ礁が今世紀末までに消滅する危険性があることを発表しました。
ハワイやパラオでは、サンゴや海の生きものを守るために、紫外線吸収剤や合成防腐剤が入った日焼け止めを法律で禁止するなど、一早く取り組みを始めています。
世界で深刻な問題となっているにも関わらず、日本ではほとんど知られていないのが現状です。この1年間で「海に行っていない」と回答する人の割合が45%と約半数。コロナ前より海水浴を楽しむ人が12%も減っていて、海離れが進んでいるデータもあります。(日本財団調査結果による) -
- こんなにも豊かな海に囲まれた島国なのに、海で何が起きているか知るすべがないことも私は懸念しています。
そこで、このドキュメンタリーを作ることで一人でも多くの人が考えを変えるきっかけになったり、かけがえのない海を大切にするきっかけなれば良いなと思っています。 -
海のリアルな映像を撮って、海の豊かさと現状を伝えたい
- 海の美しい光景を収めた映像は世界中にあふれています。ですが、白化をドキュメンタリー映像として残してあるものは少なく、また日本各地での撮影自体ほとんどされていません。
活動メンバーは、全国から集まった9名の撮影者を含む15名です。ダイバーや水中カメラマン、自然保全活動家など、バックグランドは様々ですが、皆海が大好きで、私が訴える海の現状と活動に共感してくれる仲間です。
沖縄本島、石垣島、宮古島、静岡県伊豆、千葉、高知県などの海に潜り映像を収めます。 -
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- メインテーマは「2022年の日本の海」。
恵みのある魚やサンゴ、まだ残る日本の海の豊かさを映し出すと共に、私たちが向き合うべきリアルな問題にも焦点を当てたドキュメンタリー映像にしたいです。
海の美しさと現状とのコントラストをお伝えして、皆さんが海を守るアクションを少しでも始められるなど、何かを感じていただけたらと思っております。
完成は年末までを目標とし、短編はSNSで、本編は湘南や沖縄本島など、各地で上映会を開催する予定です。
いかに海という存在が偉大で素晴らしいものか、そして海の中で何が起こっているのかを一人でも多くの方に知って頂ける機会にしたいです。 -
- また、私が行う活動の一つに「サンゴ白化データマップ」の制作があります。友人やInstagramのフォロワーさまを通じて、「ここのサンゴ白化してるよ!」とご報告を頂くことが増えました。
ただその光景を見て胸を痛めるだけではなく、この先ずっと残るデータ資料として形にできないかと思い、みなさんの力を借りながら「サンゴ白化マップデータ」を作ろうと決意し、今データ収集をしています。
こちらの制作も今回の活動の一部としています。 -
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サンゴの白化がもたらす私たちの生活への影響
- 私たち人間がサンゴに守られていることはあまり知られていないかもしれませんが、実はサンゴは私たちの暮らしには欠かせない存在なのです。
そのため、サンゴを白化現象から救うことには、私たちにとっても大きな意味があります。 -
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防波堤の役割
- バリアリーフと呼ばれているように、サンゴは台風時などの高波の力を弱める防波堤の役割をしてくれています。海の遠くを見ると白波が立っているように見えることがありますが、それはサンゴが波の力を吸収している証拠で、陸地への浸食被害を抑えくれているのです。
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食糧資源の不足
- 世界の海に生息する50万種の動物のうち4分の1はサンゴ礁域に暮らしていて、サンゴ礁がうみだす食糧資源に頼っている人口は約2億7500万人といわれています。
サンゴが消滅してしまうと、浸食被害や大規模な水害の危険性が高まり、サンゴ礁に住まう魚を食料にしている人々の食糧確保ができなくなるなど、私たちの身近な生活に影響を受けることになります。 -
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みなさまからの支援金の使い道
- ・動画制作費用(人件費、撮影機材、PR)
・サンゴマップの作成費用(人件費)
みなさまからの支援金は、動画撮影者や編集メンバーの人件費、水中撮影機材、ナレーション録音の為のスタジオレンタル費、広く知っていただくためのPR活動費とし、サンゴを含む海の生き物たちを守る活動につなげていきます。
目標金額を80万円に設定して、クラウドファンディングを実施いたします。 -
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一人ひとりのアクションが集まれば、サンゴを守る大きな力になると信じています
- 2016年当時、私は環境問題に関心が薄く、サンゴの白化を聞いたときに可哀想だなという印象しか残りませんでした。
しかし、自分がサンゴ保全に携わるようになり、あの時の記録をもっと残していればたくさんの人に白化の事実を伝えられたのに、と今でも後悔が残っています。
そして今年、海の中にはまたあの光景が広がっています。
サンゴ達は生き死にを繰り返し、サンゴ礁が形成され新たな命を生み出していきます。しかし、環境が絶えず変化しているなか、彼らの復活は約束されたものではありません。
ましてや同じコなんていない。一つ一つ、大切な命です。 -
- 健康なサンゴたちの周りには生き生きと魚たちが泳いでいます。
逆に白化したサンゴの周りには、住処を奪われた魚たちがすぐに他の場所へ引っ越すこともできず、ただその場で彷徨っているのです。そんな魚たちの姿を見て、本当に胸が締め付けられる思いがします。
まずは海の中で何が起こっているのかを一人でも多くの方に知って頂きたいです。
日本をサンゴに優しい国にしたい。100年先も命あふれる海を残していくために、どうかご協力をお願いいたします。 -
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応援メッセージ
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プロダイバー・環境活動家 NPO気候危機対策ネットワーク代表 武本匡弘様
- 45年国内外様々な海で潜ってきました。
最初の20年あまりは生物多様性に富んだ素晴らしい海を見る事が出来ました。
しかしその後は、胸を締め付けられるようなことが起きはじめ、海洋環境における激烈な変化を目にしてきました。
地球規模で発生したサンゴの白化現象は、声なきサンゴが発した「悲鳴」、海からのサインは、私達に地球環境全体が「ただならぬ状況」になりつつあるということを教えてくれていたのです。
プロダイバーを生業としていた私は、環境活動家として人が目にする事が少ない海の中で起こっている現実を多くの人に知ってもらおうと決意しました。
しかし、死に向かう海を目にして時として絶望的になることが多い、ところが同じ志を持つ仲間との出会いが背中を押してくれるのです。
正に、#reefsafejapan の仲間達は僕にとって大切な同志です。
どうか私達の海、そして地球を守る活動に熱いご支援をお願いいたします。 -
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子どものライフサポートや環境問題について発信しているアクティビスト。 孤児院運営7年目の35人のパパ 竹中俊 様
- 社会問題と向き合い発信をし出してから8年になります。
オーストラリアの森林火災の際は現地でデモを行い、オセアニアの島国では漁を中心に生活をする方々と共に暮らしました。
年々、魚の収穫量は減り、産業はないが漁があるから生きられる人々がいる。
いつか海から魚がいなくなった時に彼らは生活ができなくなる。
宮古島の海で珊瑚保全にも関わらせて頂きました。
表面的には美しい海も、中に入ると白化した珊瑚ばかり。気候変動の危機を体験してきました。
人間が地球で生きていく上で海を汚していいわけがない。
#reefsafejapan のアクションに共感し、心より応援しております。
共に行動し、多くの人と海洋問題について考え行動するきっかけを作っていければと思っております。 -