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プロジェクト達成のお礼
- この度は、クラウドファンディング - Zenesの「京都町家xテクノロジーでリハビリツーリズムの価値を広めたい」プロジェクトの応援を本当にありがとうございました。
お陰様で2月20日までに目標達成(122%)でき
3月21日に無事全てのリターンをお届けすることができました。
リハビリミラー「旅の窓」導入支援等に総額614,000円のご賛同をいただきました。
今回のプロジェクトでは、新たなリハビリ協力者の仲間や新しいつながりの輪が
多くできたことが最大の成果と思っています。
旅の窓”の紹介動画ができましたのでご覧ください。
5月頃に、お寺のライブ動画(楊谷寺の花手水)公開を含めて旅の窓 (rehat.live)webサイトをリリースできそうです。
ありがとうございました。
中田秀貴 REHA・ツーリズム一同 -
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このプロジェクトのポイント
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地味でつらいリハビリは過去の話!起案者自身が実践する【IT x 非日常体験】とは?
欧米のリハビリで利用が進む、鏡とPCが一体化した【スマートミラー】とは?
リターンには京都の町家スイートルームステイや最新スマートミラー、レッスンプロと回るゴルフなど多数をご用意!
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はじめに
- 皆さま、こんにちは。株式会社REHA・ツーリズムの中田秀貴と申します。
システムエンジニアとしてがむしゃらに働いていましたが、53歳で突然に脳梗塞を発症。右片麻痺、失語症、高次脳機能障害などで要介護3認定を受けました。一時は将来に絶望いたしましたが、医師、セラピスト、家族、友人たちのサポートのお陰でリハビリを続け、なんとか自立できるまでに回復しました。 -
- リハビリ生活で大変だったのは回復期の自宅でのリハビリです。専門病院ほどの施設がない自宅でリハビリを継続していくためには、自分も家族も疲れない環境とモチベーションが必要です。日本には残念ながらこの回復期のリハビリ環境が不足している。それを自分で体感したことで、これから求められるリハビリを考えました。
- 可能性として目をつけたのが、自身の経験の中で大きな価値を実感した旅、アクティビティとテクノロジーの活用です。
- リハビリ生活は自分自身だけでなく支えてくれる家族にも大きな負担があります。旅をリハビリの目標やリハビリの一環として取り入れることはリハビリへの活力や家族への癒しにもつながることを私自身の経験で確信しました。
- また私のエンジニアとしての経験から、リハビリ分野にもっとテクノロジーを取り入れリハビリをより簡単に楽しくできる環境を作りたいと考えるようになりました。特に目をつけたのが、スマートミラーです。インターネットを組み込んだ鏡なのですが、海外ではリハビリの場面で活用が進んでいます。
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- このスマートミラーを普及させて、リハビリと旅を融合させた「楽しく」「効果を感じられる」リハビリツーリズムを創出したい、そう考え起業し、実現に向けて取り組んでいます。
今回はクラウドファンディングという形で皆さまのご支援を募りながら、一人でも多くの方にこの取り組みを知っていただきたいと考えています。 -
モーレツエンジニアの生活からリハビリ生活へ
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生活を一変させた夏の日
- 2014年の夏の朝。ミーティングの後に自席に戻った私は、異変を感じました。突然マウスが停止したと思ったら、動かないのは自分の右手だったのです。前日は深夜に帰宅したこともあり、疲れが原因だと思い休んでいましたが、状況はどんどん悪化。右足がだらんと動かなくなり声も出なくなったところで、「これはくも膜下出血かもしれない」と、同僚に救急車を呼んでもらいました。
- 搬送先の病院で受けた診断は脳梗塞。ただ幸いにも血栓を溶かす最新治療を受けられ、その日からICU(集中治療室)での入院生活が始まりました。脳が腫れていたため2週間ほどは一睡もできず、幻覚が見えることも。寝ているだけでも精神的に辛く「これは生き地獄だ」と思うこともありましたが、「気持ちで負けたらダメだ」と無理やり自分を奮い立たせていました。
- 長く続くことになるリハビリ生活は、入院3日目から始まりました。車椅子の移動だけでも疲れ果ててしまい、リハビリ室で抱えられて立ったのがその第一歩です。ソーシャルワーカーから「できるだけ早くリハビリテーション専門の病院に転院した方が」とアドバイスを受け、2週間後にリハビリ専門病院に転院しました。
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半年間のリハビリ治療と支えた人とのご縁
- 右足をコントロールする脳神経細胞が死滅したため、転院当時の私は右足がピクリとも動かない状態。リハビリ病院の医師には「上手くいって装具付きの生活、一生涯の車椅子の覚悟が必要かもしれないが、とにかく少しでも良くなるにはリハビリしかない」との診断を受けました。一時は絶望もしましたが、嘆いていても状況は変わらない。リハビリを仕事だと思いやり抜くと心に決めました。
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- ミラーセラピー中
- 少しでも脳への刺激の引っ掛かりを作るために、規定のリハビリ以外の時間も足つぼを刺激したり、足指を手で曲げたり。マシントレーニング中に頑張り過ぎて、過呼吸の発作で倒れたこともありました。少しずつしか効果が感じられない状況でもモチベーションを保って諦めず毎日頑張れたのは、家族や友人の助けや励ましもありますが、なによりリハビリ病院生活で知り合った多くの方々のおかげです。患者仲間、セラピスト、看護師、ヘルパー、ソーシャルワーカー、さまざまな方が助けてくださることを感じて心が豊かになり、社会の価値を学びました。
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- リハビリで出会った方々
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日本の「リハビリ難民」の現実
- 五カ月半のリハビリセンターでの入院の後、2015年1月に自分で杖をついて歩いて退院しました。そこから自宅療養・在宅リハビリの生活が始まったのですが、在宅でのリハビリは、専門センターと同じようなことはできません。歩くか、エアロバイクがせいぜいです。「もっとしっかりしたリハビリができたら」と何度も思いました。
- 2017年の厚生労働省の「患者調査の概況」によると、国内の脳血管疾患の総患者数は111万5000人います。病院での治療・リハビリ後も重い後遺症、障害を抱えながら暮らしている方が多くいます。継続的なリハビリ先を見つけることが困難である場合が少なくないため、家族への負担が増えたり、職場復帰を断念せざるを得なかったり、多くの方が悩みを抱えています。
さらに、日本の現行の保険制度では、回復期の在宅リハビリを支援できるハード面、ソフト面の援助やアイデアが足りていません。保険でのリハビリには医療保険によるものと介護保険によるものの2種類がありますが、医療保険でのリハビリは脳血管疾患では「150日」、私のように高次脳機能障害を伴った重篤な脳血管障害でも「180日」しか保証が受けられません。 - 自分の求める生活を送るために「改善を諦めずリハビリに取り組み続けたい」「もっと時間をかけてしっかりリハビリがしたい」という切実な願いがあるにもかかわらず、退院後の回復期のリハビリ環境がそれに応えきれていないのが、現在の日本の状況なのです。
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これからの新しいリハビリ
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旅やアクティビティを利用して楽しみながら
- リハビリツーリズムのアイデアは、自分の体験の中から生まれました。リハビリ専門病院退院から2カ月が経った頃、妻が温泉での静養プランを提案してきたのです。まだ歩くには杖が必要で、体力もなくすぐ疲れる状態でしたが、リハビリ生活で自分より疲労困憊していたのは心配性の妻の方だったこともあり、出かけることにしました。熱海までの新幹線利用はしんどかったのですが、旅館で二人で温泉に浸かった瞬間、これまでの数カ月の苦労がふわ~っと体から抜けていく気持ちを覚えました。
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- 家にずっといたらまいってしまいます。思い切って旅行をしたことで夫婦二人とも癒されて元気になった、この体験で「旅行やアクティビティそのものが良いリハビリになる」と確信しました。
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テクノロジーを活用して
- 退院後に復職してからは、クラウドやAI(人工知能)などの情報通信技術を社会ソリューションの領域で役立てたい、新たな価値を想像したいと思うようになりました。社会課題をテクノロジーで解決するアイデアを公募する社内コンテストにも積極的に応募、「記憶をサポートできるAIイヤホン」というアイデアで審査員特別賞をいただきました。
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- AIなどの情報通信技術は日進月歩で進んでおり、アイデア次第でリハビリ分野にどんどん活用することができると考えています。たとえば、人と人(患者、専門医、理学療法士、作業療法士)、場所と場所(自宅、リハビリ病院、外出先や旅先)をテクノロジーで繋いで回復期のリハビリを支援するサービスを作ることができれば、今よりも気軽に、楽しみながら、そして一人ひとりの状態にあったリハビリができるようになり、効果はぐんと変わってくるはずです。
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伝統ある京都の町家xテクノロジーでリハビリツーリズム
- 脳血管疾患を発症して障がいが残り健康不安を抱えるご本人そしてご家族の方々も、リハビリを兼ねて旅に出てリフレッシュしてほしい。そのためにはどんな場所で何があればいいか。ずっと考え続けて考案したのが、京都の町家にスマートミラーを設置し、ミラーを使ったリハビリ体験をしていただく「 旅の窓 in MACHIYA」プロジェクトです。詳細をご案内します。
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京都の歴史的建造物「町家」
- 私自身がリハビリの旅をする中で、京都の町家やお寺と縁が繋がりました。町家は一棟貸し切りで、洗濯機や電子レンジなどの生活に必要な設備が整っていることから、暮らすように泊まることができます。京都の魅力を最大限に感じながら、京都の町に溶け込むような宿泊することで、リハビリに疲れた日常から解き放たれたゆったりとした気分になれるかと思います。
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スマートミラーを使ったリハビリ
- スマートミラーは、新しい住まいの設備として広がりつつある「インターネットにつながった鏡」です。一見すると鏡なのですが、その鏡の中に画面を映し出し、インターネットのページや動画を楽しむことができたり、カメラも内蔵されていてこちらの様子を届けることもできます。
鏡でもあり、大きなスマートフォンでもあるということなのですが、「鏡をみながらインターネットで何かを見たいときってあるの?」と思われるかもしれません。ところが、これがリハビリの場面では大活躍するのです。
言葉を話すことが困難な方は療法士さんとオンラインでリハビリを行うことが多くなっていますが、これをパソコンやスマートフォンのオンライン会議の仕組みを使うと、療法士さんの話している口の様子は画面でよく見えるのですが、肝心の自分自身の口の様子をしっかりと見ることができません。
横に鏡を置くこともできるのですが、今度は療法士さんの様子を見ることができなくなったり、療法士さんに自分が話している様子をカメラで届けることができなくなってしまいます。
スマートミラーを使うと大きな鏡で自分の口の動きを確かめながら、その鏡のなかに療法士さんの様子を見ることが自然な形でできるのです。これは大変画期的で、リハビリの効果を大きく高めることができます。 -
- 日本ではまだまだ認知が低いこのスマートミラー、持ち運びができるのでどんな場所でも利用が可能でリハビリが継続できます。町家にスマートミラーを設置することで、旅先というリラックスした環境で取り入れて、その後のリハビリ方法を変えるきっかけになればと考えました。
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スマートミラーを使ったリハビリ体験「旅の窓」に含まれるコンテンツ
- 様々なリハビリに役立つコンテンツをご用意します。下記は予定しているコンテンツです。
- ・観光素材
京の庭園のライブ動画、観光案内、お食事処案内、カルチャー体験案内
・リハビリ素材
自主リハビリ動画(株式会社ワイズ/脳梗塞リハビリセンター運営が提供)
ワイズ独自のノウハウを駆使したパーソナルリハビリ動画。身体リハビリ動画150本、言語リハビリ動画300本。 -
町家で体験できること
- ・脳梗塞リハビリセンターの言語聴覚士によるオンラインリハビリサービス(有料)
1回約60分のオンラインリハビリを町家で受けることができます。町家でリラックスしながら、オンラインリハビリを1回試してみる、または継続中のリハビリを旅中でも継続させる、など活用ができます。滞在中に複数回、ご利用いただいても構いません。
・ハートセラピー(有料)
産業カウンセラー資格、リメディアルセラピストを保有しているカウンセラーによるオンラインセラピー。
旅は自分と向き合う機会。日常から離れた旅先でカウンセラーにモヤモヤしている想いや悩みを聞いてもらうことで、本当の課題に気が付いたり、次の一歩を踏み出す助けになります。 -
- 今回のクラウドファンディングでこの企画を実現し、来年の3月以降からご利用いただけるようにしていきます。
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資金の使い道
- プロジェクトを実現するための費用となります
・設備・Wifi環境の調達費
・小型スマートミラー、スマートミラーホームミラー(スタンド/壁掛け型)
・Webカメラ(お寺の庭園への設置用)
・サービス開発費用(contents含む)
・旅の窓動画・コンテンツ制作費
・スタッフ人件費、交通・宿泊費 -
主なリターン品について
- ご支援のお礼に様々なリターンをご用意いたしました。
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旅関連
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- 町家リハビリテーション2泊プランクーポン
- 京都の町家「THE MACHIYA SHINSEN-EN」または「THE MACHIYA EBISUYA」の2泊プランのクーポンをご用意しています。
歴史ある観光地として人気の京都に行くということ自体、ご本人もご家族も胸が躍る気持ちになりますが、町家という暮らす感覚も味わえる宿に滞在していただけばリハビリ中の方、サポートされている方も心身ともにリラックスいただけます。リハビリをしていない方のみでもご利用いただけます。 - 2022年3月以降は上記にご紹介したスマートミラーとコンテンツもご利用いただける予定です。
- THE MACHIYA SHINSEN-EN ご紹介動画
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- THE MACHIYA EBISUYA ご紹介動画
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アクテビティ・体験関連
- リハビリにもおすすめ!レッスンプロがサポートするゴルフOne day campプラン(千葉県太平洋クラブ市原コース、兵庫県太平洋クラブ有馬コース)
- レッスンプロがサポートしますので、リハビリ中の方でも安心してご参加いただけます。コースデビューしたい方にもおすすめです。自然の中でゴルフを楽しむことはリハビリ、サポートする方々への癒しの両方に効果があります。
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- 老舗の京菓子司「壽堂(ことぶきどう)」の「黄金芋(こがねいも)」
- REHA・ツーリズムを応援してくれている京菓子司「壽堂」の「黄金芋」は知る人ぞ知る人気商品です。東京・人形町のお店でしかなかなか買うことができないものです。ご支援のお礼に黄金芋10個セットをお届けします。美味しいものを食べて元気になりましょう。
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テクノロジー関連
- 日栄インテックスマートホームミラー
- リハビリにテクノロジーを積極的に活用していただくためにスマートホームミラーを特別価格でご提供いたします。
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活動を応援してくれる、心強いサポーター
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俳優・一般社団法人Get in touch 代表 東ちづる
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- Get in touchは、誰も排除しない「まぜこぜの社会」をめざして活動をしています。説教じみたのは私自身が苦手なので、アートや音楽、舞台、映像などのエンタメを通じて、「すでに私たちはまぜこぜ、私たちは多様性に溢れている」ということを表現しています。
リハビリもそうだと思います。忍耐や根性、頑張ると行った精神論優先だと、シンドくなりますよね。ツライことも、人生のワクワクにつなげたい。
ツアーにはワクワクが詰まっています! -
株式会社ワイズ(脳梗塞リハビリセンター運営) 代表取締役会長 早見泰弘(写真右)
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- 皆さんこんにちは、脳梗塞リハビリセンターを運営しております株式会社ワイズ代表の早見 泰弘です。
脳梗塞リハビリセンターは、関東・関西・九州を中心に全国20カ所に展開しており、脳梗塞をはじめとした脳血管疾患の後遺症で悩んでおられる方を対象にリハビリのプロフェッショナルである理学療法士や作業療法士らによる完全マンツーマンのリハビリサービスを提供しております。
中田さんとの出会いは、脳梗塞リハビリセンターの利用者様としてご利用いただいたことがきっかけになりますが、脳梗塞後遺症患者として中田さんご自身が体験されたリハビリ環境や課題に対して感じることが多々あったことをお聞きし、その体験を通じてより良いリハビリ環境を作っていきたいと、かねてから強い想いを抱いており、私もその思いに共感し、以前から応援させていただいておりました。
今回クラウドファンディングという形でこの取り組みを一人でも多くの方に知ってもらいたいと思うと同時に、『リハビリ×旅』という新しいプロジェクトを通じて、後遺症に悩まれてる方に喜びや感動を感じていただけるように、私どももこの取り組みを応援しております。
皆さん、ご協力を是非お願い致します。 -
JAZZ Vocalist Pianist 田口理恵
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- 皆さんこんにちは!
ジャズボーカリスト、ピアニスト、シンガーソングライター田口理恵です。
中田さんとの出会いは、白金台での星空ライブです。私の星空ライブで癒されて、元気になられたご縁で11月14日は葛飾区のお寺で星空ライブを中田さんのREHAt主催で行うことになりました。
コロナ禍で延期になってしまいましたが、京都の星空ライブロケでは町家の宿泊も予定してます。
皆さんにも"歩いて行こう!"をプレゼントさせ頂きます。 -
- 音楽は最高のこころのリハビリ!
皆さん、リハビリマン中田秀貴さんの応援を是非お願い致します。 -
最後に
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- 観光地として多くの魅力を持つ京都の町家でのテクノロジーを利用したリハビリプランを実現させて、実際にリハビリをされているご本人やご家族の方に体験していただくことで、サービス価値検証・リハビリ市場へのプロモーション及び認知拡大まで漕ぎつけるのが、今回のクラウドファンディングの目的です。
そのうえで、利用された方々がご自宅でもスマートミラーをはじめとしたテクノロジーを利用して、自立したリハビリトレーニングを楽しめるような社会を目指していきます。 - リハビリツーリズムを実現するためには、ハード面・ソフト面ともにまだまだ課題はたくさんありますが、「千里の道も一歩から」の思いで、まずは今回のプロジェクトを成功させたいです。
このプロジェクトは、私たちREHA・ツーリズムの原点、スタートラインです。ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。 -