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プロジェクト成立、ご支援へのお礼【2021年7月1日】
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- この度はラオス・ナムアン村の子供たちの未来のために、今回のプロジェクトにご賛同、ご支援を頂き、誠にありがとうございます。
皆さまの温かい応援のおかげで、目標の150万円に達することができました! 今回のプロジェクト実現のために、大切に使わせて頂きます。 子どもたちが支援いただいた皆さまと、いつか日本語で話せる日が来ることを願い、引き続きプロジェクトを継続して参ります。
今後も子供たちの成長を一緒に見守っていただければ幸いです。 あと数日ございますが、皆さまからのご支援を引き続きよろしくお願いいたします。 -
はじめに・ご挨拶
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- はじめまして!
私はラオス・ベトナム・カンボジア・ミャンマーの4か国で日本人観光客への安全・安心の旅行を手配する旅行会社におります、ポーンパイと申します。弊社は1996年の創業以来、年間受入客数は6万6千名を誇り、お客様にアジアの魅力をお伝えしてまいりました。
私たちは、25年間インドシナ半島で仕事をさせていただいている恩返しとして、支援の届かない地域での活動を行っており、ベトナムでは水害被害救済と少数民族村への古着寄付や枯葉剤被害者への救済事業、カンボジアでは井戸の寄付を実施してきました。 -
ラオス・ナムアン村との出会い
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- 次に取り組んだのが世界最貧国の一つ、ラオスの支援です。
国やNGO、NPO、そしてボランティアがラオス国内で、様々な支援プロジェクトを実施しているのですが、支援の手が届かない地域がまだまだ存在するのが実情です。
私たちはラオス政府とも連携し、最も重要と考えている子どもたちの教育、特に小学校(初等教育)が十分ではない地域を調査したところ、タイ国境にほど近い奥地の農村であるナムアン村と、そこで暮らす村人たちと出会いました。
村は、首都ヴィエンチャンから車で4時間半。車1台がやっと通れるような細い橋をいくつも渡ってたどり着くような僻地にあります。とにかく自然が豊かな場所で、特に、雨季は田んぼが一面に広がり、高い山が連なるのどかな風景が広がります。
一方でこの地域では最低限の義務教育(小学校卒業)を修了できても、働き口はなく多くの人は出稼ぎに出るほかない状況。生活のすぐそばに人身売買の危険や、過酷なプランテーション労働があるという、負の連鎖、悪循環が繰り返されていました。
貧しさが生み出す負の連鎖が繰り返される実情を見て、すぐにこの村を支援しようと決めました。 -
これまでのプロジェクトについて
- 2017年から、私たちはまず子どもたちが落ち着いて学習できる環境を整え、将来の可能性を広げられるような長期に渡るプログラムに着手し、現在もなお続けている状況です。
今回は第4期となりますが、これまでの第1~第3期で私たちが実施してきたことをご紹介させてください。
第1期:小学校の新校舎建設
暗く蒸し暑い旧校舎(左)から広く風通しの良い新校舎(右)へ。子供達の学びの環境を改善できました。 -
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- 第2期:トイレと手洗い場の建設
子供達の衛生環境を改善しました。 -
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- 第3期:図書館の修繕
村の皆さんと一緒に図書館を修繕しました。明るい壁の色もみんなで決めました。写真は修繕後の図書館でのセレモニーの様子です。 -
- 子供たち、父兄、先生を修学旅行へご招待
2019年7月にはナムアン村の子供たち、父兄、先生を日帰りのビエンチャン遠足に招待しました。首都の光景に目をみはる子供たち。多くの刺激を受け、とても楽しそうでした。 -
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今回のプロジェクトについて/実現させたいこと
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日本の子どもたちのように
- これまでで子どもたちはキレイな校舎で、キレイな水とともに学べる環境が整ってきました。
一方で、学校が終わったあとの時間はというと、日本の子どもたちのように習い事やスポーツなどの課外活動など望むことはできず、自然と農作業のお手伝いというスタイルが定着しています。
私たちは、子どもたちの将来のためには基礎教育だけでは不十分で、海外とのつながりが重要、特にラオス国内では英語や中国語と比べて極端に少ない、日本や日本語に明るいことが農村部の子どもたちにとって大きな可能性をもたらすものと考えました。
また、私自身も日本と接するなかで、日本人特有ともいえる先生・親・他人を敬う気持ち、協調性、そして社会性や規律は、幼少期からの親や家族のしつけや地域の見守りといった、教育外からもたらされていると感じています。
そこで我々は子どもたちに課外活動として、日本語を通して日本に触れる環境を村に提供したいと思っています。 -
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今回実現したいこと
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- 今回第4期になるプロジェクトで実現させたいのは、この3つです。
・日本語教育普及のために必要な日本語の先生やボランティアの方々が村に来て、生活してもらうための施設整備
・村の人々に、日本について、また日本語教育の重要性について伝えるための施設整備
・村にまだ一つしかない井戸、水の浄化器の設置
この施設とインフラを拠点として、本格的な日本との交流や日本語教育の普及を進めていきます。 -
プロジェクトの先にあるもの
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- 子どもたちが伸び伸びとこの環境で過ごした先に、私たちはこんな未来を描いています。
・子どもたちが村やラオスを超えて、広い視野から多くの可能性に気づく。
・教養、日本文化や日本語を通して、将来の選択肢の幅が広がる。
・日本への技能研修生の派遣の機会を得る。
・日本からの農業開発進出が増える。
・彼らが観光ガイドや技術者となり、彼らを介してラオス経済の発展や日本から訪れる方が増えることで、日本との交流が深まる。
彼らが日本との懸け橋を担ってくれたら、こんなに嬉しいことはありません。 -
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ラオスの観光について
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- ここで少しだけ、私たちが関わりが深い「観光業」「観光ガイド」の状況について、ご紹介させてください。
ラオスの観光ガイドに関しては、ニーズがあるにも関わらず人材が不足しています。
ガイドになったことで得られる収入は、ほかの業種より高く設定されているため、ナムアン村の村人たちへの安定的な雇用を生み出せる可能性を秘めています。
例えば、ラオスの公務員の月収が約2万円である一方、外国語を生かせる企業に就職すると月4万、5万円の収入です。さらに、日本語ガイドとなると1度の案内で7千円から1万5千円になります。
観光立国として認知のあるタイやベトナム、カンボジアに比べると、ラオスはまだまだ知られておらず、日本語ガイドが不足しています。そのため、日本語ガイドは貴重な存在となっています。 -
- ガイドとして勤務経験のあるスタッフは、ボランティア先で日本人の方と関わることがあり、通訳者がかっこよく見え、日本語が美しく感じたことがきっかけで日本語の勉強を始めたといいます。
「小さな学校でバイトしながら日本語を勉強したり、日本での6ヶ月の研修をしたのち、最終的にガイドになりました。」そんなスタッフにガイドになって良かったことを聞きました。
「ガイドになって楽しかったことは、働きながら勉強ができること。例えば、分からない日本語をお客様に教えてもらい、次の案内時に生かすことができます。お客様とのやり取りの中で目の前に問題があるときどうやって解決するかなど、日々学ぶことでたくさんでした。日本語が話せるようになって可能性が広がりましたね。」
ラオスの観光業を発展させるためにも、村の子どもたちが負の貧困ループから抜け出すためにも、支援する意義のあることです。
子どもたちにとって夢が広がると思いませんか。 -
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資金の使い道について
- 皆様からご支援いただいた資金の使い道は、
・日本語の先生、ボタンティアの方のための宿舎、および村の人々との交流施設の建築:13,000USD(約140万円)
・新しい井戸の増設と水浄化器の設置:1,500USD(約16万円)
・学校施設の修繕:1,000USD(約10万円)
に利用させていただきます。
私たちは、第1期から第4期まで支援を行ってきたように、継続的なプロジェクトを今後も実施していきます。 -
- 子どもたちが継続して勉強のできる環境づくりを教育省と連携しながら行っていく、その第一歩として本プロジェクトがあります。村の子どもたちに、義務教育を終わった後も中学校、高等学校、大学、留学、研修生育成事業など、多くの選択肢を作っていきたいと私たちは考えています。子供達だけでなく大人の日曜学校の開催や、日本語4級5級、3級などを目指したい青年への支援もしていきたいです。
温かいご支援をいただいた皆様には、子供たちの今後の成長の様子を見届けていただければと思います。伴走者となって一緒に子どもたちの未来を支えていきませんか。
コロナ収束後、日本の方々にボランティアに来てもらったり、ナムアン村ツアーに参加してもらったり、ラオスの観光ツアーも企画予定です。今回ご協力いただいた方への恩返しも込めてツアーを企画し、将来ラオスの子どもたちとの交流の場を作れたら、と考えております。 -
最後に
- 私たちは、子どもたちの将来のため、ナムアン村の村長をはじめとする村の人々や教育省の職員の方と一緒に今回のプロジェクトを進めています。
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ナムアン村の村長
村長からのコメント
この度は、ナムアン村の子ども達の為に、応援、ご支援を頂き本当にありがとうございます。
これまでも皆様から暖かいご支援で、小学校の新校舎、トイレ、手洗い場の建設、図書館の修繕などをすることが出来て、子供たちはもちろん、保護者や村の人たちもとても喜んでおります。
今回のプロジェクトで先生の宿舎ができれば、子供たちのさらなる未来が開けると信じています。
いつか皆様と直接お会いできること、楽しみにしております。
是非ナムアン村に遊びに来て下さい。 -
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弊社代表(左)と教育省の方(右) -
- ぜひ皆様の温かいご支援により、ラオスの小さな村の小さな子どもたちの未来に力添えいただきたいと考えています。本プロジェクトは、一時的ではなく今後も続いていく活動です。
そのため、ご支援いただいた皆様には、「子どもたちへの支援を行う」というよりも、「子どもたちの成長を一緒に見守っていただく」という想いをもっていただけると思います。
ナムアン村の子どもたちの選択肢を広げるため、ラオスの観光業を盛り上げていくために、将来ナムアン村が、ラオスと日本の友好の懸け橋になっていくことを願っております。
そして、コロナが収束しましたら、ラオス・ナムアン村で皆様にお会いできることを楽しみにしています!
よろしくお願いいたします!