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プロジェクト達成のお礼とネクストゴールについて
- この度は、アユタヤの象乗り施設の為に、ご支援、ご賛同、またご共有いただきまして、大変ありがとうございます!皆様方の温かいご支援、ご協力のお蔭で目標金額の100万円を達成することが出来ました。
象施設の為に大切に使わさせていただきます。今は海外旅行をすることが困難な状況ですが、いつかまた旅行者が象たちと以前のように触れ合いながら、世界遺産のアユタヤ遺跡をご鑑賞できるよう心から願っております。
残りの日数がまだございます。支援額は多ければ多いほど象や施設のスタッフ方の存続のためにお役に立つことができますので、更なる目標を掲げ合計200万円を目指しております。象施設存続の為に、皆様方の温かいご支援、ご賛同などを心よりお待ち申し上げております。 -
はじめに
- 微笑みの国と称されるタイに渡って20年、ずっと日本とタイの架け橋として旅行業に携わってきた渡辺俊男です。10年前からバンコクを拠点とする、日本人向けの旅行会社スペースバスに在籍し、現在はジェネラルマネージャーを務めています。
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- スペースバスは1994年の設立以来、主にバンコクやアユタヤの人気スポットを巡れる、オプショナルツアーを手掛けてきました。バンコクから約80㎞離れた世界遺産アユタヤへの日帰りツアーは、売れ筋のひとつ。とくに、希少な象乗り体験を含むコースが、人気を博していました。
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- ところが、2020年3月頃からタイでもコロナが流行し、2020年4月~9月は外国人の入国が禁止され、外国人旅行者は0人に。その後も入国には厳しい規制がともない、旅行者数は伸び悩み、2020年におけるタイの観光収入は前年より8割以上も減少しました。金額で表すと、約5兆5,000億円のダウンです。
2021年に入ってからも客足は全く戻らず、アユタヤも閑散としています。6月に私が現地を訪ねた時も、平日とは言え、有名な寺院ですらタイ人の観光客が1人のみでした。 -
〈大打撃〉象乗り収入0円でも餌代は200万円弱
- こんな状況となり、スペースバスが20年以上お世話になっている象保護施設「ロイヤル・エレファントクラール」が、経営の危機に直面しています。
この施設は、象の飼育、病気・怪我で苦しむ象の保護に取り組む一方、象使いの育成も行っています。人と象がより良い関係を築くことで、アユタヤの街中での安全な象乗り体験を実現してきました。私どものツアーでもその象乗りが大好評で、ピーク時には体験者が1日700人を超えていたのですが、現在は0人の日が続いています。 -
- ロイヤル・エレファントクラールには60頭もの象がいて、餌代が少ない時でも1日5万円はかかり、1ヶ月に換算すると200万円弱に及びます。そのほかにも象の薬代、象使い・接客担当・飼育担当への給料など、毎月の経費は膨大です。
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- 象乗り体験が収入源だったので、それが途絶えてしまい、相当な打撃を受けています。
タイは仏教国で寄付の文化が根付いており、寺院や企業から寄付はあるものの、それだけでは象の餌代も賄えないというのが現実です。このままでは施設の存続が危うく、観光客がアユタヤで象乗りを楽しむ機会を失うことにもなりかねません。
私が予想していたよりも施設の状況は遥かに厳しく、象の暮らしや象乗り体験を守るためにも何かサポートできたらと思い、クラウドファンディングを立ち上げることにしました。 -
- ↑ロイヤル・エレファントクラールの今
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象を愛するあまりに病気の子も無償で保護
- 実は飼育する60頭の中には、ボランティアで受け入れた病気の象も含まれています。精神的な病気を抱えた象、貧血や腎不全などで輸血が必要な象、老衰で体が不自由な象もいて、この子たちは人を乗せることはできません。それでも、彼らは象を救いたいという思いで、元気な子と同じように可愛がっているのです。
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- また、この施設では1年間に平均6頭の赤ちゃんが生まれるため、出産費用もかかります。出産時に輸血が必要となる場合もあり、象は体が大きいぶん輸血量も多く、その費用も想定しておかなくてはなりません。
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- ここは象を愛する兄妹が経営をしているのですが、運営資金を得るために、彼らは現在バンコクに働きに出ています。私自身も観光業に身を置いているので、資金集めをするオーナーの苦労は痛いほど分かり、彼らの奮闘を見ていると応援したい気持ちが自然に湧いてきます。
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- 今年の4月に、BBCニュースで「タイで1000頭以上の象が餓死の危機に直面している。世界で猛威を振るう新型コロナウイルスによる観光収入の大幅な減少が原因だと、自然保護活動家が明かした」という報道がありました。また、5月にはタイ東部の動物園「シラチャー・タイガー・ズー」が、不況で象11頭を売りに出すことを発表。他での現状からも、コロナ禍において象の飼育がいかに大変なことであるかは、察することができます。
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象は家族!ひとりぼっちの象の親代わり
- ロイヤル・エレファントクラールの経営者たちは、本当に愛情が深く、60頭の象すべてに名前をつけて、1頭1頭の性格もきちんと把握しています。まるで家族のように接していて、彼らがバンコクに滞在中に象が産気づいた時も、急いでアユタヤに戻って出産に立ち会ったそうです。
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- 本業の象乗りがほぼ無収入であろうと、新しい命は誕生します。飼育費の負担は増えるとは言え、その赤ちゃん象の存在がまた、彼らの原動力になっているのでしょう。
なお、ここのスタッフたちもまた、経営者に負けないくらい象を大切にしています。プーケット島にいた親のいない象を引き取ってもいるのですが、担当の象使いが自分の子供のように可愛がっており、日々一緒に寝ています。象は感情が豊かな動物なので、精神的なケアにも配慮しているのです。このような施設のあり方に感銘を受けたのか、ここに留まり、象使いとしてボランティアをしているアメリカ人の女性もいます。
今回のクラウドファンディングをきっかけに、象を献身的に世話するスタッフもまた、安心した日々を過ごせるようになれたらと願うばかりです。
ここの施設は象に対する姿勢だけでなく、運営する象乗り体験も非常に素晴らしいので、その魅力についても触れていきます。 -
古都アユタヤで王族気分に!唯一無二の象乗り体験
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- 14世紀~18世紀に都として栄えたアユタヤは、寺院などの遺跡が点在する世界遺産の街。景観を守るために、高い建物を建てることは禁じられており、昔ながらの情緒あふれる街並みが残っています。
アユタヤで象に乗れるところは他にもありますが、街中で楽しめるのはロイヤル・エレファントクラールだけ。つまりは、象に乗りながら世界遺産のアユタヤ遺跡を眺められる、唯一無二のアクティビティなのです。タイ全土で見ても、象乗りの大半がジャングルでのトレッキングのため、街中での象乗りは“希少”の一言につきます。 -
- また、象に乗ると結構高さがあり、地面から遺跡を眺めるのとはひと味異なる、開放的な景色と出会えます。前述したとおり、アユタヤには高い建物がないため、高所から遺跡を望むチャンスとも言えるでしょう。
さらに、ここでの象乗りは優雅な雰囲気がただよい、写真映えスポットとしても話題になっています。アユタヤ王朝時代の王族は象に乗って移動していましたが、当時を思わせる華やかな傘が、象の背中についています。遺跡を前に王族気分を味わえるような演出も、旅行者の心をつかんでいる理由のひとつです。 -
- なお、象たちが暮らす家は、街から少し離れた自然豊かなエリアにあります。毎日スタッフが車で象を乗り場まで移動させており、頭数はピーク時で20頭ほど。結構な数ですが、この施設は設立以来25年間、大きな事故もなく安全に運営し続けており、厚い信頼も寄せられています。
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- これだけの特徴が揃っていると、観光としての価値が高くアユタヤの名物です。象乗りは法律上バンコクでは行えないため、象を目当てにアユタヤへ足を延ばす旅行者もいます。「アユタヤ=象乗り」のイメージも浸透しており、人気の観光を未来に継承させるためにも、みなさんにサポートして頂けたら幸いです。
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集まった資金の使い道について
- クラウドファンディングで集まった資金の使い道は、以下のとおりです。
・象の餌代や薬代
・施設運用費用(象使いをはじめとしたスタッフのサポートなど)
・リターン商品配送代
スペースバスが責任をもって、象保護施設「ロイヤル・エレファントクラール」へ支援金をお届けします。また、ご支援のお礼を兼ねたリターン商品の発送も担当しますので、ご協力して頂いた方々は楽しみにお待ちください。 -
【プランは全12種】タイの魅力が詰まったリターンの紹介
- 今回のクラウドファンディングでは、シンプルな応援プランを含む12種類があり、バラエティに富んだリターンを用意しました。ご支援をいただきながら、タイの魅力、味、雰囲気を楽しんでいただけます。また、今後、産まれる赤ちゃん象への命名権も限定でご用意しています。
例えば「ご自宅でタイ料理満喫プラン」のリターンは、トムヤムクンやグリーンカレーなどのグルメセット。タイ国政府が5つ星に認定したレストラン『クルン・サイアム/スースーデリ』からタイ料理セットが届きます。湯せんや電子レンジで温めるだけで、有名店の味覚を自宅にて食べ比べできます。 -
- また、「タイ人気お土産セットプラン」のリターンは、日常で使えるアイテム3点の組み合わせ。日本でもファンが多い『DEAN & DELUCA』のトートバッグも含まれ、貴重なバンコク限定モデルです。エコバッグやランチバッグなどに便利なサイズで、5色の中から好みのカラーを選べます。
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- タイはフルーツ王国でもあり、街にフルーツ屋台が多く、旅行中に味わった方もいるのではないでしょうか。とくにマンゴーは旅行者の方々に人気が高いので、「タイ産マンゴーお届けプラン」も用意しました。数ある品種の中でも、よく“甘さNo.1”と評価されるナムドークマイ種です。繊維が少ないためトロリとなめらかな口当たりで、その繊細な食感が日本人好みと言われています。
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- ロイヤル・エレファントクラールにちなんだリターンで、ぜひおすすめしたいものは「ゾウさんペーパーで作ったポストカード」です。
「ゾウさんペーパー」とは象の糞で作ったリサイクルペーパーです。象の糞は、糞に残った繊維質から紙を製造したり燃料や堆肥や食品を得ることなどのリサイクル事業や環境改善に活用されています。こちらの施設では毎日約4,000Kgの象の糞が排出され、それらの一部を肥料にしたり、再生紙にしたりとリサイクルにも取り組んでいます。今回お届けするポストカードはその再生紙を利用し1枚1枚手作りで作られたものです。
また、もう一つは、これから誕生する象の命名権です。コロナが開けたらぜひ、ご自身が名前をつけた象に会いに行ってください。 -
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存続危機でも明るく前向きな施設にご支援を
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象施設マネージャーからのご挨拶
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- ロイヤル・エレファントクラールの経営者は、施設の存続危機と1年以上闘いながらも、タイ人の気質なのか常に明るく前向きではあります。
彼らにとって今は施設の存続がもっぱらの目標ですが、こんな状況でも未来を見据えていて、象のために病院を併設したいという大きな夢を持っています。また、象が増えて手狭になっているので、象たちがのびのびと暮らせるよう、将来的に建物の拡大も考えているそうです。彼らと会話していると、ビジネスではなく、象の保護への気持ちが強く伝わってきます。 -
- 実は先日私が施設を訪ねた時、たまたま前日に出産があり、生まれたばかりの象の赤ちゃんに会えました。まだ目が開いていない象を見たら、健やかに成長して欲しいという思いで胸がいっぱいに…。
みなさんに少しでもご支援して頂けると、彼らは日々の餌代や薬代に役立てることができます。日本も大変な状況かと存じますが、ぜひご協力をお願い致します。
そして、自由にタイ旅行ができるようになった際には、アユタヤへ足を運び、元気な象の姿を見て、さらに象乗り体験もしていただけたら嬉しいです。そんな日が1日でも早く訪れることを心より願っております。 -
- ↑アユタヤ遺跡の今